地域に愛される、気持ちのこもったお菓子作りにこだわります

 
 

代々伝わる道具が、松皮煎餅を成形し愛されていく

 

代々伝わる製法にこだわり、妥協は一切しません。一枚一枚すべて手作業で行っています。 天気、気温、湿度をみて、原料の混ぜ加減、焼き加減を管理し、丁寧に焼き上げます。松の皮をはいだように湾曲した形をしている松皮煎餅。控えめな甘さと、パリッとした食感が長く愛される秘密です。一枚食べる前に試してください、光に松皮煎餅をかざすと日暈が現れます。それは手作りが生んだギフト、繊細なサクサクが心地よくクセになります。

積み上がるアイデアから生まれた三戸紫栗 俵づみ唄

 

日本にはたくさん栗の種類があります。これまで幾度となく試食を重ね研究し吟味してきました。三戸の里山で収穫した柴栗が松宗がつくる生地にペアリングしました。柴栗はあえて小さな種のものを選別。小さい種は糖度も強く、三戸紫栗 俵づみ唄のアクセントとなります。口に含んだ瞬間、柔らかな甘みと風味が広がります。栗の特性を活かし秋の収穫に感謝と、続く豊かさを祈願した、三戸らしい銘菓として親しまれています。ご賞味ください。

 
 

道具に愛着を、地域に愛情を

 


へらと呼ぶ、小さなおたまの魔法

へらと呼ぶ、小さなおたまは松皮煎餅一枚ぶんの生地をすくい上げる特注のおたまです。熟練の技術で適量を見極め、生地をすくい上げます。手作業でひとすくいひとすくい根気のいる作業は美味しさを成形する大切な儀式です。


小さなおたまで手際よく生地を伸ばしていく

松皮煎餅を焼く鉄板は、3代目店主の松尾宗一が戦後間もなく特注したもです。今でも大切に使用しています。焼き上がった煎餅をはがす作業がしやすいように、効率を考え、深さは通常の鉄板の3分の1、約1センチにしています。


一枚の鉄板においしさの秘訣がある

鉄板1枚で焼く煎餅は最大16枚です。宗一の代から変わりません。焼き上げた煎餅は、雨樋(あ まどい)のような「樋型(といがた)」に当てて手早く独特のカーブを付けます。松皮煎餅の独特のフォルムはこの作業が鍵になります。


 

松宗菓子店の歩み

 

1937年、三陸菓子共進会で進歩賞を受賞1984年、全国菓子大博覧会で金賞を獲得しました。
三戸町のお菓子店で最も歴史が古く地域に根ざしたお菓子店です。