三戸町の銘菓 松皮煎餅の栞
三戸町の川守田関根に立派なアカマツがある。それが栞に描かれた「関根の松」です。高さ約6メートル、幹回りは3メートル以上、地を這うような枝は最長 で16メートルにもなります。樹齢にいたっては、優に420年を超えるとのこと。言い伝えによると、慶長年間(1596年~)、三戸南部家に仕えていた一戸から三戸へ屋敷を移す際に移植したとか。また、ほかの説では、三戸南部家の当主からもらった盆栽松を植えたとも伝えられています。
松の姿を初めて見た人は一様に声をそろえて「でっかい盆栽のようだ」と言いいます。松の前に立ってしばらく観賞していると、本当に盆栽に見えてきて、自分が小さくなったように感じ、感覚が混乱しそうになります。植えた当初からこの姿形をしていたわけではありません。一戸家が屋敷の庭園を造成したころから、丁寧に手入れがなされ、子々孫々代々受け継がれてきました。松の皮から想像を膨らませて誕生した銘菓、素敵ですよね。
原料を厳選し家伝の独自の製法をもってつくられた銘菓、松皮煎餅のうわさ
「翠葉千年の緑、貞節克己の操」とたたえ皇族が賛辞を贈った松ですが、さらに宇宙でも名を轟かせます。火星と木星の間には、太陽を公転する小惑星の群がありますが、この群の一つに「Sekinenomatsu(関根の松)」と命名された小惑星があります。宇宙でも有名な松が三戸にあるんです。